4月10日巨人岡本復調か。

 4月10日、チームは敗れてしまったが、若き4番岡本が復調の気配だ。

9日終了時までに打率.184と不調と言っていい岡本であったが、この日は4打数2安打、打率も2割台に乗せチーム全打点を叩き出す2打点と結果を出した。しかしこれまで打率は低くも、打点はゲレーロに次いで丸と並び9打点、この日でチームトップタイの11打点となった。不調が続くとなかなか浮上のきっかけがつかめないであろう若手だが、とにかく吉川、坂本、丸の調子が良く、チャンスで回ってくる。打てば高確率で打点が付いてくる状況だ。昨年の活躍から今年は人一倍期待される選手だけに、非常に精神面が不安になってくるところであるが、先の点から非常に安心して打席に立てているように感じる。

 実に理想的な育成である。

現代野球おいて育成の一番の方法は、とにかく試合に出させることである。しかし、なかなか結果が出ない選手を使い続けるのはチームとしても非常に苦しく、選手本人も同様である。そんな中、こと岡本に関しては昨年の高橋監督も粘り強く起用を続け、今年に入っても不調の中4番での起用が続く。特に今年の原政権は優勝が至上命題だけに、我慢しながらの起用は難しく見えた。しかしそれ以上に前述の上位3人の調子が良く岡本も打点という結果が出やすくなっている。そういう意味では丸の獲得はチームの育成にも良い影響を与えていると思う。

チームを考えると野手の若手育成は急務である。トップバッターを務める吉川は好調をキープもまだまだ経験不足である。ともすると丸に脂が乗っている間こそ石川などの若手育成のチャンスになるのではないだろうか。